エキドナ被害報告書
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気がつけば、私はそこにいた。周囲は石でできた地下遺跡のような、それでいて水気を含んだ空気。
それもそのはず、私の目の前には、噴水からザバザバと水が溢れている。きちんと排水溝も整備
されているらしく、噴水のある水槽は常に一定の水量で保たれていた。
壁は一部が本棚になっており、膨大な量の書物が押し込まれていた。
噴水の傍には、日光の届かぬ場所にもかかわらず、樹木が生えている。そして、唯一の食料となる
であろうリンゴの実が、その木に実っていた。

ここはどこだろう、などとは考えなかった。
ただただ、リンゴをかじっては水を飲み、トイレ用に作られたと思われる排水溝に排泄したら、
あとは眠るだけという不毛な日々を過ごした。
その内その不毛なサイクルにも飽きた私は、本棚の書物に目をつけた。
誰かから文字を習ったわけではなかったが、自然と書物に書かれた内容は理解できた。
そして、様々な書物を読むうちに、自分が何者なのかを知った。
ラミア系最上級種の魔物、エキドナ。それが私だった。
私がエキドナである、というたった一つの事実だけで、随分と周囲の事物に納得できる。
私がこうやって教わりもしない文字を読めるのも、遺跡風のダンジョンの奥地に閉じ込められて
いるのも、親らしい親がいないことも。

私はただひたすらに書物を読み続けた。きっとこの書物も、私を産み落とした顔も知らぬ母が
私に与えたものなのだろう。とにかく種類はたくさんあった。
教養を増やすためだろう、図鑑や論文、学術書や魔導書などが目立った。しかし、中には文学小説
や詩集などもあり、これらはよい息抜きになった。
個人の名前という概念を知ったのも、こういった娯楽系の書物を読んだからだ。
勿論、私には名前がない。だから、自分でつけた。
気に入っていた小説の登場人物から拝借して、私は自分のことをルルララと名乗った。


ある日のことだった。私の元に、一人の人間の男がやってきた。
あまりにひ弱な体つきで、武器や防具といったものも持っていない。かといって、魔法使いという
わけでもなさそうだ。どうやら、運だけで私の元に辿り着いたらしい。
とにもかくにも、それが私にとって初めての男だった。書物で得た知識を確かめるがごとく、
私は抵抗する男にまきついて屈服させ、そのままセックスした。
初めての経験というものは、いつもが良い結果に終わるわけではない。加減というものを知らない
私は、結果的にその男を殺してしまった。巻きつく際の力が強すぎたからなのか、精液を絞りつく
してしまったからなのかはわからない。どちらにせよ、この男にしてみれば不幸な死に方をした。
それが嬉しい死に方だ、という人間もいるかもしれないが、この男の死に顔は悲惨そのものだった。
これがセックスというものならば、なんてつまらないんだろうと思った。
私は男の死体を、空間を捻じ曲げて地上までの直通路を作り、投げ捨てた。その内地上の人間たち
が気付いて、彼を埋葬するだろう。


しばらくして、私はその男の精液で妊娠をする。
妊娠に関する知識を書物で得た私は、出来るだけ安静にして子供が産まれるのを待った。
しかし、所詮は運だけで辿り着いた男からの、愛のないセックスによって孕んだ子供。
産まれてきた子供には、命の息吹がなかった。
どんなに呼びかけても、どんなに擦ったり揺すったりしても、どんなに人工呼吸をしても、
どんなに心臓マッサージをしても……その子が応えてくれることはなかった。
私は死産した。

そのときの私の精神的苦痛は、筆舌にしがたい。
あんなにもお腹を痛めて産んだ赤ん坊なのに。エキドナは一生に一度しかエキドナを産めないのに。
貴重な第一子のエキドナを、私は死産してしまった。これが妊娠・出産というものならば、いっそ
私は二度と子供を産みたくない。
私は塞ぎこんでしまった。


私がいるこの場所が、呪われているのではないかと考えた。
そう考えでもしないと、私の理性・自我といったものは崩壊しそうだった。いわば逃避である。
そうだ、きっとそうに違いない。途端に、私はこの場所から一刻も早く離れなければならないと
思うようになった。塞ぎこんでいる場合ではない。
私はごくわずかな生活用品だけを持ち、空間を捻じ曲げた。繋がった外界は、小雨が降っていた。
外界へ出る間際に、私の目の端に子供の墓が見えた。
死産した我が子。名前は、ない。
……さらば、呪われの地……そして……。
「ごめんなさい……許して……」
流れ出る涙を振り払うようにして、私は外界へと逃げた。


外の世界に出たからといって、私の心の中にある空虚感が埋められることはなかった。
いや、むしろより一層空虚を感じるようになった。それだけではなく、何か別の感情――そう、
私は孤独を感じていた。
なぜなら、私が仮の住まいとしている、私にはよくわからないものを祭った祠のある小さな洞窟は、
それほど遠くない距離に、人間たちの住む農村があったからだ。
時折この祠に、人間たちが何人か集まってくる。家族と思われる集団、友達で遊びに来たといった
ふうの子供たち、仕事仲間らしい男集。人の気配がするたびに、私は透明化の魔法を唱えて自らの
姿を消した。

次第に、私の孤独感は耐え難いものになる。それは、子供たちが遊びにきたとき、より激しい苦痛
になる。私は今さらながら、子供がほしいと思った。しかし、妊娠して子供を産むことだけは到底
できなかった。妊娠に対する恐怖が、私には根強く残っていた。
結果、私は子供を攫った。
攫うのは簡単だ。一人だけになった子供を、眠らせて運び去るだけだ。
しかし、その後のことはまるで駄目だった。
攫われた子供は、恐怖におののき泣き喚き、母の名を叫ぶ。私が母親代わりになると言っても、
まるで聞く耳を持たない。食べ物を差し出しても、怪しがって全く手をつけない。
そして数日が経過すると、衰弱して死んでしまう。

何がいけなかったのだろう。愚鈍な私には、その原因がわからなかった。
考えた結果、それは食べ物が悪かったのだろうという結論に至った。なんとも浅はかな考えだ。
しかし、そう考えた私は、何度も料理の練習を重ねた。良い味の料理が出来る度に、私は子供を
攫い、食事を振舞った。
結果は言わずともわかるだろうが、これは失策に終わる。食べ物は全く関係なかった。
ひたすらに子供たちは、母親の名前を叫んで嘆く。そして、衰弱して死ぬ。
どんなに私が料理の腕を上げようと、この繰り返しだった。


次第に、子供を攫うことが農村に対する恐怖になったらしい。
私の元に、何人かの冒険者がやってきた。いずれも私の命を奪いにきたのだ。
所詮、小規模な村のちっぽけな報酬で呼び集められた、駆け出しの冒険者だ。私の敵ではなかった。
ことごとく冒険者を追い返し――あるいは葬り去り――それでも私は子供を持つことを諦めきれな
かった。蛇は執念深いのだ。
私の「子供攫い癖」とでも言うべき行動は、もはや常習化していた。


――

「もはや、冒険者を呼び集めるだけではどうにもなりませんぞ! 村の財産も尽きかけてきたし、
 強い冒険者も呼ぶことが出来ない」
「かといって、我々の力だけではどうにもならんだろう!」
「あの魔物をどうすれば大人しく出来るのだ……くそっ!」
ガタッ。
「ブライトンさんのところに、赤ちゃんが生まれたそうです」
「……」
「……」
「……あのエキドナが子供を攫うのは、子供がほしいから……なんだよな?」
「……まさか、テメェ……!」
「村の安全を守るためだ! あの子の命一つで、ほかの子供たちが守られるんだ!」
「でも、ブライトンさんの家はどうなるんだよ! ずっとお産がなかった二人が、やっと授かった
 赤ん坊だぞ! 二人目ができるかどうかすらわからないのに、なんて残酷な……!」
カチャッ。
「……話は聞かせてもらった」
「マ、マキス……」
「俺の子供が……いや、俺たちの子供さえ差し出せば、他の子供たちは無事なんだろう?」
「だが……」
「何も言うな。このマキス=ブライトン、我が子の命を天に任せ、魔物の生贄に授けることを――」
「マキス! お前、自分が何を言っているのかわかっているのか!」
「――許す者である」

――


目が覚めると、私は自然に村へ向かっていた。目的は言わずもがな、子供を攫うためだ。
が、私は道の途中で、はたと立ち止まる。
道の真ん中に、バスケットのようなものが無造作に置かれている。
警戒しながら、私はそれに近寄る。そして、バスケットの中を覗きこむ。

「……!」

息が止まるかと思った。そこには、かわいらしい赤ん坊がいた。
本当に、かわいらしい……いや、愛おしい赤ん坊だった。
どのくらいそうやって赤ん坊の事を見ていただろうか。ふと目を下ろすと、私はバスケットの中に
手紙が入っているのを見つけた。私は一瞬躊躇したが、その中身を読むことにした。


「キニスンへ。
 こんなことになってしまってごめんなさい。でも、こうするしかなかったのです。
 私が母親としてしてはならないことをしてしまっているのは、理解しています。
 それでも私たちには、他の人たちが困っているのに、自分たちだけが幸せでいるのは
 間違ったことだと思います。
 情けないお母さんを許してください。
 そして、さようなら。

 ―マリア=ブライトン」


「キニスン……キニスンというのね、この子は!」
私が名前を呼ぶと、赤ん坊はかすかに笑ったような気がした。
「あぁ、マリアさん……どうか心配なさらないで。この子は、私がきっと立派に育て上げます」
私は赤ん坊の入ったバスケットを抱きかかえ、祠のある洞窟まで戻り――そこも通り過ぎた。
もはやここに留まる必要はない。むしろ、ここにいては危険だ。
そう悟った私は、赤ん坊を抱いたまま、私を受け入れてくれる場所を探して旅に出た。

心配していた母乳だが、こちらは問題なく出た。魔物の母乳を人間、しかも赤ん坊に飲ませても
大丈夫なのかという不安はあったが、それ以外の選択肢は見つからなかった。
赤ん坊はよく乳を飲み、飲み終われば幸せそうに眠る。その表情を見ていると、私はたまらなく
幸せになった。母親であることの幸せと、この子が育っていくことへの期待……いや、もっといろ
んな感情があるのだろう。それらが複雑に混ざり合い、漠然とした満足感だけが残る。

私といえば、人間の姿に化けて、物乞いまがいのことをしていた。
本当は真っ当な手段で食べ物を得たいのだが、赤ん坊と片時も離れられない以上、そうするより
他なかったのである。
勿論、危険なことは多々あった。体目当ての下衆な男たちもいた。そういった男たちには、
私の正体を見せて少し魔法を使って黙らせた。ほとんど強盗や追剥だが、食べる為には仕方がない。
勿論、村や町に辿り着けば、あまりそういったことをせずに食べ物を得ることが出来た。
しかし、定住するとなると、色々と不都合や疑問点があった。
せめて、魔物に理解のある人たちがいれば。
私はさすらい続けた。


ある日のことだ。私が街道を歩いていると、突然赤ん坊が泣き出した。
母乳だろうか? しかし、それなら少し前にあげたばかりだ。
おしめだろうか? 赤ん坊を脱がせてみるが、きれいなままだ。
では、一体何なのだろう? 私は途方に暮れた。
「おおよしよし、キニスンや、泣きやんでおくれ……おおよしよし」
しかし、赤ん坊が泣きやむことはなかった。次第に私も悲しくなり、気がつけば涙を流していた。

その時だ。私の視界が、不意に暗くなる。そして、ばさばさという羽音が聞こえる。
私が顔を上げると、上空から一羽のハーピーがゆっくりと降りてきた。
――老いている。
「……おお、めんこい子じゃ。なして泣いとるのかぇ……」
「あ、あの……」私はおずおずと老ハーピーに声をかけた。
「この子、お前さんの子じゃないね」いきなりずばりと言われる。私は無言になるしかなかった。
「いや、気にせんでええ。わしも他人の子を育てたことがあるけぇ。それよりお前さん、
 ちょっとこの子見せてみ」
私は一瞬躊躇したが、老ハーピーに赤ん坊を抱かせた。
「よしよし。んー? 何で泣いとるのかいねー?」老ハーピーは笑いながら、額と額を合わせた。
「……あの、この子は……」
「まぁ、駆け出しのママさんには見抜けんじゃろな。軽く風邪をひいとるようじゃわ。
 わしの住んどる村がすぐ近くにあるけぇ、お前さんも来んしゃい」
老ハーピーは赤ん坊を私に返すと、ゆっくりと空へ舞い戻った。
「わしの後についてくるんじゃぞー」


よたよたと飛ぶ老ハーピーに導かれ、私はとある村へと辿り着いた。
それほど大きな規模でもない、ありふれた村だ――ある一点を除けば。

私はこれまで、このような村を見たことがない。
それはすなわち、村人に魔物がいる、人間と魔物の共存する村だ。
「お前さん、なしてそんなとこにボーっとしとるんじゃ。はようこっちぃ来んしゃい」
声が響き、私は老ハーピーの住む小屋に厄介になった。
「ここはわし一人じゃけぇのぉ。気ぃ遣わんとゆっくりしんしゃい」
そう言われて私は、しばらくこの老いたハーピー、ハンナの元に厄介になることになった。


その日の晩、赤ん坊を寝かしつけた私は、ハンナ婆さんとお茶を飲んでいた。
「……お前さん、魔物じゃろ」唐突にハンナ婆さんが言う。あまりに突然言われたので、私は
むせてお茶をこぼしてしまった。
「あれあれ。そう慌てなさんな。でもまぁその調子だと、図星みたいだねぇ」ハンナ婆さんは
からからと笑った。
「なぜそうだとわかったのです?」息を整えながら、私は尋ねた。
「簡単なことじゃて。お前さん、わしがハーピーやのに、全然恐怖心を見せん。でも、お前さんが
 来た方角には、討伐派の人間しかおらんのよ。せやから、魔物が人間に化けたんやろうなーって。
 どうじゃ、わし冴えとるじゃろ?」
私は小さく「参りました」といい、お茶を啜った。
「ほいで、お前さんはなんちゅう魔物なんじゃえ? 本当の姿見せてみんしゃい」
ハンナ婆さんにそう言われたので、私は観念して変身を解いた。
一瞬にして、私の足は蛇のそれになる。瞳孔も細く切れ長になり、額に紋章が浮かび上がる。
「……騙していたようで申し訳ありません。私は……エキドナなんです」
ハンナ婆さんは何も言わない。ただ黙って、ズズッとお茶を啜っただけだ。

「……あの、すみません。やっぱり私、ここにいない方がいいですよね……失礼します」
逃げるように立ち上がりかけた私の腕を、ハンナ婆さんはぐっと掴んだ。
「待ちんしゃい。お前さん、ここを出てどうするつもりじゃ? そもそも、この子を置いて
 出て行くつもりじゃなかろうね?」
「あ……」私は赤ん坊の顔に目を落とした。
「まぁ、落ち着きんしゃい。ここは、誰がどういう種族だとかは気にせんでええ。平和に生きたい
 者が、平和に生きるための村じゃけえ。それに、ここはお前さんみたいに、流れ者ばっかりが
 集まってきとるけえのぉ」ハンナ婆さんはからからと笑うと、再びお茶を啜った。
「この家のお隣さんじゃがな、一人も血が繋がっとらんのに、親子みたいに仲良う暮らしとるぞ。
 母親がホルスタウロスのグリーシナで、娘が稲荷の狐稲(こいな)。そしてつい此間、そこに
 新しくワーラビットの赤ん坊が加わったんじゃよ。丁度お前さんの赤ん坊と同じくらいじゃの。
 名前は……そうじゃ、ヒルダじゃ。めんこい赤ん坊じゃて。
 ……この一家が何でバラバラの種族なのかがわかれば、この村の本当の正体がわかるじゃろうて」
私はハンナ婆さんの謎かけに、しばらく頭を捻った。そして、思いついたことが一つ。
「……もしかして、みんな戦争か何かで……」
「まぁ、似たようなもんじゃな。魔物と人間の共存を快く思わん連中が、そういった町や村を
 襲ってな。ここに来るのは、そういった難民がほとんどじゃよ。グリーシナは農村生まれじゃが、
 ずーっと住んどった村が襲われて、逃げてきた。狐稲ちゃんは名前や種族でわかるように、
 東洋人じゃ。ご両親と大陸へ観光旅行に来たそうじゃが、降りたった共存派の港に討伐派の役人
 が待ち構えていて、乗り込んだ乗客の抜き打ち調査を行ったんじゃ。ご両親は妖術を使って
 狐稲ちゃんを逃がしたんじゃが、その後二人がどうなったかはわからん。しかしおそらく……」
ハンナ婆さんは首を横に振った。
「そして、ヒルダちゃんじゃな。あの子については、詳しいことが全くわからん。何せ、まだ
 赤ん坊じゃからのう。ヒルダちゃんをここまで連れてきたのは、あの子の母親じゃ。その母親も、
 グリーシナに子供を押し付けて『ヒルダちゃんの事を頼みます』と言った途端、死んでしもうた。
 ほんの数日前のことじゃ。いずれあの子には、お墓参りをさせてやらにゃ……」
ハンナ婆さんは、急に年をとったように見えた。お茶を啜る動作に、齢を重ねた哀愁が感じられた。
「……そろそろ眠ろうかね」
ハンナ婆さんの提案で、私たちは眠ることになった。

寝る間際に、ハンナ婆さんは小さく、だがはっきりと私に言った。
「お前さん、ここで暮らしなさいな」
私は小さく頷いた。



数日もすると、私はすっかり村の生活に溶け込んでしまった。
村人は皆優しく、私のことを受け入れてくれた。
赤ん坊も健康を取り戻し、私は再び幸せな笑顔を取り戻した。
一方で、私は村の小さな教会に通うようになっていた。書物の少ないこの村では、ここは唯一の
書庫があったためだ。久しぶりに書物を読むことで、私は知識欲を掻きたてられた。
そして、私は「神」というものの存在・概念を知る。
その概念によれば、私がこうして生きているのも、私が赤ん坊を拾ったのも、この村を訪れたのも、
全ては神によるものだというのだ。
この斬新な考え方は、私の心に強烈に響いた。
そして、わたしは神に使える身でありたいと強く思った。私はこの教会のシスターとなった。




「どうなされたのですか、ルルララ様」私の後ろから、アロセール=ダーニャが声をかけた。
「いえ。ちょっと昔のことを思い出していたの」
「ルルララ様の昔話、ですか? 例のあの村のことでしょうか」
「そうね、そして、もっと昔のことも思い出してたわ」
現在私は、とある街の大聖堂にご厄介になっている。
かつての肉体はなく、「ゴースト」と呼ばれる幽体となって現世に存在している。

「今頃どうしているかしら、キニスンは……」

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