白澤(ハクタク)

・ミノタウロス属 ・獣人型

○生息地…霧の大陸(湖、川などの水辺)
○気性……穏やか、冷静
○食糧……雑食、野草などを好む。

○万物に精通するといわれる程の膨大な知識を持つ、聡明な獣人の一種。
 助言を仰ぎに来た人間に病や天災などの災厄に対処するための知恵を授けるとされ、国によっては魔物ではなく聖獣として扱われている。
 知識の収集に余念が無く、見た物や触れた物の情報を得る力を持つ。

 様々な分野に通じる彼女達だが、特に魔物に関しては霧の大陸に住む種族のみならず、世界中の魔物の知識を持ち、彼女達に尋ねれば、その種族の情報と有効な対処法を教えてくれる事だろう。
 ただし、その「対処法」というのは、魔物を退治する方法ではない。
 彼女達から聞く事ができる魔物に「有効な行動」とは、その種族に好かれやすい行動であり、「有効な道具」とは、特定の種族の魔力がこもった、その種族を惹き付ける装飾具であり、「弱点」とは魔物をより悦ばせ、身も心も男性の虜にするためのものである。
 つまり彼女達が教えるのは、特定の種族と確実に結ばれるための方法なのだ。
 それを知った上で、望む種族と結ばれるために訪れる者は後を絶たないが、知らずに魔物を退治するための知恵を借りに訪れ、結果的に魔物の夫となってしまう者も後を絶たない。

 教師としての彼女達は極めて優秀であり、教えを受けた弟子達が著名な学者や魔術師になった例は枚挙にいとまがない。
 その指導は判りやすく的確だが、魔物であるが故か、気に入った男性に対しての教え方は、段々と手とり足とりと身体の接触を伴う、心身共に密着する指導へと変化していく事となる。
 彼女達は好意を向けた男性に対し、自らの手でオスの在り方と悦びを教えてあげたいという情欲と共に、相手の全てを知りたいという知識欲を向ける習性があり、深く触れ合う事で男性の性質から資質、嗜好や性癖、弱点となる性感帯に至るまで全ての情報を事細かに調べ上げる。
 そうして知り尽くした夫となる男性への「対処法」と自身の身体を教材に、魔物と交わる事の気持ち良さと、妻となる者の身体を教え込むための個人指導を行う。
 的確に男性の「弱点」を突く彼女達の優しく導く様な手ほどきに、男性は抵抗するどころか、彼女達に導かれる事への悦びと安心感すら覚え、身も心も彼女達に恭順してしまう事だろう。
 彼女達の導くままに、為すがままに彼女達の身体に溺れ、その扱い方と快楽を学び、彼女達の期待に応える為に幾度となく精を放つ、素直で模範的な生徒となるのだ。

 彼女達は触れた者の情報を得るだけではなく、触れた者の頭の中に自らの知識を伝え、共有する力を持つ。
 この能力を用いる事で、彼女達が持つ知識は親から子へと受け継がれていく。
 産まれながらにして持つ膨大な知識は、先祖代々から連綿と蓄え続けられてきた叡智の結晶なのだ。
 だが、普段この能力は、夫に自身の弱点を教えて責め立てて貰ったり、夫が複数の魔物を妻に持つ場合は夫の弱点の情報を他の妻とも共有したりと、夫により的確かつ効果的に愛と快楽を捧げるために使われている。



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