ハンプティ・エッグ

・スライム属 ・半液状生物型

○生息地…不思議の国
○気性……好色、単純、せっかち、素直
○食糧……人間の男性の精液、汗や唾液など

○「不思議の国」固有のスライムの一種。
 不思議の国に迷い込んだ男性の前に、突然、上から大きな卵が降ってきたかと思うと、割れた卵の中から彼女達が飛び出し、襲いかかってくる。
 その正体は「ジャブジャブ」の卵であり、孵化する前に人間の男性が近づいた事により、産まれるまで待ちきれなくなり、すぐに男性と交わるために卵のまま別の魔物へと変化したものである。
 元が卵であるためか、幼い少女の姿をした黄色いスライム状の黄身と、その周りに纏われた透明度が高く白いスライムである白身に分かれている。
 
 産まれたての赤ん坊の様な彼女達だが、ジャブジャブと同様に産まれながらに、もとい、産まれる前から既に発情している。
 それ故か通常のスライムとは精神構造が異なり、餌となる男性の精液を求める以上に、男性との交わり自体を求める傾向を持つ。
 男性目掛けて落下して自らの殻を割ると、雛鳥が産まれた時に眼の前に居た者を親と認識するかの様に、殻が割れた際に眼の前に居る男性を夫と認識し、迷う事なく性欲を向け、白身の部分で絡め取って拘束し、交わろうとする。
 彼女達の白身は硬質化させて卵の殻の様にする事が可能で、男性の抵抗が強い場合はそれにより拘束を強め、場合によっては彼女達と男性の周囲を全て殻で覆ってしまう。
 その姿はゆりかごの様に揺れながら、水音と嬌声を響かせる以外は、一見して巨大な卵の様にしか見えないだろう。
 スライムである彼女達は、産まれたその瞬間には既に男性と交わる事が可能な身体を持ち、母親の乳房から母乳を吸い出すかの様に、男性器を口で吸い、舌を絡めて精液を吸い出す術を身に着けている。
 ぷるっとした少女の姿をした黄身は、いつでも男性を受け入れられる様にとろりと蕩けており、他の事は何も知らないにも関わらず、腰を揺らして快楽を愉しみ、放たれた精が身体に溶け込む悦びを覚える事となる。
 この様に、彼女達が産まれて最初に行う事は夫との交わりであり、それこそ彼女達が生涯求め続けるものとなる。彼女達が初めて漏らすのは泣き声ではなく、艶やかな喘ぎ声であり、言葉すら知らない彼女達が最初に口にするのは、夫の名前や交わりのために使われる淫語の数々になるだろう。 

 彼女達の黄身の部分からとれる「スライムゼリー」は、味と性質が食用卵に近く、栄養満点で滋養強壮に効果があり、口にした男性の身体は、射精しなければとろりと漏れ出してしまいそうな程の量の精液を作り出す。        
 これを食べさせながら夫と交われば、何度搾りとろうとも精液が尽きなくなるとされ、不思議の国ではお菓子の材料として人気が高い。
 なお、彼女達は分裂では無く、卵を産むという珍しいスライムである。卵からはジャブジャブが産まれるが、ジャブジャブが産んだ卵よりも「ハンプティ・エッグ」となる確率が高いものとなっている。



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