コボルド

・ウルフ属 ・獣人型

○生息地…平原、山岳地帯、洞窟、人里
○気性……素直、単純、従順
○食糧……雑食、何でも食べる。

○様々な地域に広く生息する、体毛に覆われた小柄な身体を持つ獣人の一種。
 人間に寄り添って生きるために進化の過程で凶暴性が薄れていったのだとされ、人間を見つけても襲い掛かる事の無い無害な魔物である。
 人懐っこく素直な性格で、気に入った人間の男性を主人と認識してついて行き、共に暮らすのだという。
 彼女達は主人に褒められる事が大好きで、持ち前の優れた嗅覚により、貴重な植物や鉱石を探し出したり、森の中で獲物となる動物を見つけたりしてくれる事だろう。

 知能が低いわけではないが、思考は本能に忠実な単純なもので、かつ、主人に甘えたい時は素直に全身をすり寄せてきたりと、行動から何を考えているのかがわかりやすい。
 感情表現も豊かで、嬉しければ満面の笑顔と共に尻尾を振り、悲しければ目を潤ませ弱々しく尻尾を下げたりと、表情だけではなく身体全身で感情を表現する。
 そんな愛くるしい姿に彼女達の主人は魅了され、彼女達の事を溺愛する様になるのだという。
 
 だが、そんな彼女達もやはり魔物であり、ふとした事ですぐに発情してしまう。
 その全身を使った甘え方からもわかる通り、彼女達は主人に身体を触れられる事を非常に好む。胸や下腹部はもちろんの事、頭やお腹を撫でるだけでも、とろんとした恍惚の表情を浮かべて発情してしまうのだ。
 また、主人の匂いも大好きで、匂いのついた衣服やベッドの上でくつろいだり、主人に頻繁に顔を寄せて匂いを嗅ごうとするのだが、その際に主人の雄の匂いで発情してしまう事も多い。
 発情すると、舌を垂らしながら熱っぽい吐息を漏らす、犬の様なだらしない表情を見せ、いつも以上に主人に甘えては露骨なまでに服の上から男性器に顔を摺り寄せ舌を這わせたり、主人に自分の匂いを付けようとしたりと、身体全身で欲求を伝えようとする。
 それでも彼女達から主人を襲う事は無く、主人から手を出すか、許しが出るまでは健気にも耐え続けるのだという。
 だが、不思議な事に彼女達には魅了の魔術の類が一切使えないにも関わらず、主人となった者の多くが、彼女達と接する内に、まるで犬にそうするかの様に、胸や下腹部を撫でて弄る様に抵抗がなくなり、更には、褒める時のご褒美として男性器を舐めさせたり、交尾を許す様になっていく。
 一度交わる事となれば、小さく可愛らしい犬ではなく、主人の子を孕みたがる獣となる。小柄な身体で男性器を咥え込み、精液をより深く、子宮へ注がれる様にと、激しく腰を揺らし獣の様な交尾を行うのだ。

 彼女達は多くの人間や魔物達に可愛がられており、彼女達こそ人類の最大の友であると語る主人も多い。
 人間に対して無害である事もあり、反魔物を掲げる教団国家の一部にすら保護を唱える者が居たり、規律の緩い教団国家では彼女達の飼育が認められている事すらもある。
 そういった国でも魔物との姦淫は認められていない事がほとんどであるはずなのだが、前述の通り、飼い主の多くは彼女達と交わる事となってしまう様で、その事は黙認されているのだとか。

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