マーシャーク

・マーメイド属 ・魚類型

○生息地…海
○気性……凶暴、強気、臆病
○食糧……肉食、魚介類を好む。

○鮫の特徴を持つ人魚の一種。大人しい気性のものが多いマーメイド属の中では珍しく、外見通りの極めて凶暴な魔物である。
 人間を察知する感覚に優れ、船の中に隠れた男性の正確で詳細な位置を特定する事ができる。
 感覚が敏感すぎるが故に、男性の気配を察知する事で男性の存在を過剰なまでに強く認識し、発情するまでに至ってしまうという。
 もし、海に落ちた男性を見つければ、容赦なく喰らい付いて男性の身体を貪ろうとする事だろう。
 実際に捕食を行うわけではないが、人間を襲う際の姿から「人喰い鮫」として恐れられている。

 彼女達は鋭利な牙と強靭な顎を持っており、鉄の鎖ですら噛み千切り、船底を噛み砕いて穴を開ける事まであるという。
 一方で、魔力を帯びた牙は魔界銀と同様の性質を持つため、人間を傷つける事は無いが、噛み付かれた者は血の代わりに体内から精が流れ出し、男性の精と彼女達の魔力と混ざり合って赤く染まった、血飛沫ならぬ魔力飛沫が海を赤く染める事となる。
 一噛みされれば最期、肉の代わりに抉り取られるかの様に精を奪われ、噛み付かれた瞬間に男性の身体を襲う意識を飛ばしそうになる程の暴力的な疼きと、その後にじくじくと続く熱に、男性は水中での自由を奪われ、彼女達との交わりから逃れる事ができなくなってしまう事だろう。
 彼女達は抱き合って互いの身体を絡め合い、なるべく密着して性交する事を好み、子宮のより深くへと迎えるべく、男性器に喰らい付くかの様な激しい抽挿を行う。
 また、彼女達のざらっとした鱗は牙と同様の性質を持つ「鮫肌」であり、交わりの際にはこれを男性に擦りつけ、常に男性の全身に疼きと熱を生み出し続ける。
 男性はそれを彼女達の中へと発散せずにはいられず、繰り返し繰り返し精を放ち続ける事となってしまうだろう。
 
 この様に凶暴な魔物である彼女達だが、その実、臆病な性格でもあり、夫を手に入れる事でそれが顕著に表れる。
 交わりの最中に、しばしば夫の身体に甘噛みをする事があるが、これは夫の身体が自身から離れる事を嫌がっての行為であり、この際には頭を撫でたり、抱きしめる事で彼女達を安心させる事ができるだろう。
 また、旧魔王時代の彼女達は現在とは異なり、その牙や鮫肌等、全身が人間を傷つける凶器であったためか、交わり以外での夫への接し方は壊れやすい宝物に触るかの様に優しく丁寧で、かつ心配性ともいえる様子で、凶暴性を夫に危害を加える可能性のある全てのモノへと向ける。
 なお、彼女達を恐れる人間達の間では、血の匂いは彼女達を呼び寄せるといわれている。実際に彼女達は人間の血の匂いに対して敏感で、海の中で血を流している人間がいれば、遥か離れた場所からでも一目散に泳いでくる事だろう。
 だが、これは襲うためではなく、心配になって慌てて助けに来ているだけであり、時として溺れた者を助ける「シー・ビショップ」よりも先に彼女達が現れる事もあるのだとか。



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