落武者(オチムシャ)

・ゾンビ属 ・アンデッド型

○生息地…ジパング地方(墓場、戦場跡)
○気性……冷静、献身的
○食糧……人間の男性の精

○無念の内に死したジパングの「武士」と呼ばれる戦士の屍に妖力が宿り、蘇ったもの。
 アンデッドでありながら、その瞳には確固たる意志が宿っており、ある者はかつての主君に再び仕えるべく生前居た場所へと戻り、またある者は新たな主君を求めて彷徨い歩き、その中で見つけた人間の男性の忠実な僕となる。
 
 滅私奉公を良しとし、命を賭して責任を取るという「武士道」と呼ばれる独特の価値観を持っており、その身をもって主君の行く道を支え、主君の身を守る。
 死してなお鍛錬を怠らず、剣士としての力を高め続けており、武士が用いる「刀」と呼ばれる切れ味の良い剣は、彼女達が握る事で妖力の宿る妖刀となって妖しい剣光を放ち、その太刀筋は生前のものよりも遥かに鋭いものとなっている。
 元より命を捨てる覚悟で戦う彼女達だが、既に一度命を失い、アンデッドとなっている彼女達は、戦場で命を落とす事の無い不滅の兵であり、いくら身体に傷を負っても、主君からの寵愛を受ける事で傷が癒え、より美しく強い肉体として再生する。

 文武両道である事に努める彼女達は知能も高く、冷静沈着な姿はアンデッドである事を一切感じさせないだろう。
 だが、アンデッドとなる事で、主君に抱く敬意や恭順の念と、魔物として男性に抱く恋慕や愛情が混ざって一つとなってしまっており、彼女達が主君へと向ける忠実さは、同時に女が男を一途に慕う感情でもある。
 武士としてだけではなく、女としても主君に奉仕し、仕えたいと考えおり、主君に求められれば、いつであろうと自らの身体の全てを差し出す覚悟を持つ。
 だが、武に生き、そして死んだ彼女達は魔物でありながら、色事に関してあまり器用ではなく、差し出がましいと考えがちで、彼女達から主君に手を出す事はない。
 しかしながら、主君のために命を賭して戦った後だけは、主君からの寵愛を求める事があるという。
 常に主君の傍で仕える彼女達の言動や行動の全てからは、主君へ向ける忠誠と愛が垣間見え、それに惹かれた主君が自然と彼女達と身体を交す関係となる事も少なくはない。
 そうして女としての自身をも主君に捧げる事に、彼女達の心は無上の喜びを覚えるのだ。
 彼女達の性質と魔物の本能によるものか、交わる度にまるで女の部分を鍛錬するかの様に、美しく引き締まった武士の身体の見た目はそのままに、中身は日に日に百戦錬磨の遊女のごとく男を悦ばせ、精を搾るのに適した淫らな女の肉体へと変わっていく。  

 なお、彼女達は自らの主君が世継ぎを作る事に強いこだわりを持っており、表だって主張する事は無いものの、できれば自分が主君の世継ぎを産みたいと考えている。
 現在のジパングでは、家を継ぐのは基本的に男児であり、現在の世界の情勢では彼女達は娘しか産めないため、時として過激な思想を持つ力を持った妖怪の元で戦う事もあり、斬った者を妖怪へと変える妖刀で次々に人を斬り、妖の領域を広げていくのである。



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