とろとろさんから戴きました!
ありがとうございます!

「ああ……もういい! テストなんて知るか!!」
俺は深夜の二時にもかかわらず、下宿先のアパート、その狭い一室にて叫んでいた。
明日は、俺の通っている高校の中間試験一日目。
それだというのに、俺の現況といったら――

まず試験範囲が膨大で、一夜漬けではどうにもなりそうもない。
まあ、今まで放ったらかしにしておいた俺も悪い。
そして――机の引き出しを閉めようとした時、親指の先を挟んでしまった。
かなり痛い上に、血が滲んでしまっているが――これも、まあ不注意。
その痛みに悶えたとき、肘が当たって机の上に積んであった本の山が崩れた。
どさどさと、床に散らばる無数の本――それを前にして、何もかもがどうでも良くなったのだ。
こういうのは、誰でも経験があるはず。
一つ一つは下らないことなのだが、それが連続で起きて、やる気を失ってしまう――

「いてて……血が出てるよ……」
机の上に広げていた参考書に、親指の先からぽたぽたと血の雫が落ちる。
もうテストなんて投げ出して、このまま寝てしまおう――
そんな俺の視線は、ふと床に落ちたオカルト本に注がれた。
たまたま開かれていたページには、使い魔『インプ』とやらの呼び出し方が載っていたのだ。

『書物(難解な書物ほど効果あり)を1ページ破り、血文字で魔法陣(※図3参照)を描き、以下の呪文を唱える――』

「使い魔を……呼び出す方法?」
そして机の上には、少量の血が垂れてしまった参考書。
まともな精神状態なら、そして準備が整っていなければ、そんなことを試そうとも思わなかっただろう。
しかし今――偶然にも、準備が整いすぎていたのだ。
「……やってみるか」
俺は血で汚れたページを破り、そして親指の血で本に載っていた魔法陣を写し取った。
そう深い傷でもなかったので血は足りなかったが、引き延ばして何とかなった。
こうして魔法陣を描き終え、本に載っている呪文を唱えてみる。
「えっと……我、契りを交わさんとする魔の使いを――」
その長い呪文を唱え終え、思わず息を呑む俺――
しかし――部屋は静まり返ったまま、何事も起きそうにない。
まあ、当然の話だ。
こんなことで、使い魔なんてものが現れるはずもない。

「……何やってるんだろ、俺」
我に返り、散らかった部屋を片付けようとしたその時――
「な、なんだ……!?」
不意に、参考書の1ページに描かれた例の魔法陣が光を放ち始めた。
そこから黒い渦のようなものが、もわもわと発生し――
「き……きゃあっ!」
ぺっ、と黒い渦から吐き出されるように、一人の女の子が飛び出したのである。
年齢は俺よりも年下で、どう見ても子供そのものの体つき。
可愛らしい顔に、露出度の高い装束――悪魔のような尻尾と、コウモリのような羽根が備わっている。
その姿は、どこからどう見ても小悪魔そのものだった。
「もー! ヘタクソな召喚するからー!」
飛び出してきたときに打ち付けた頭を押さえながら、少女は立ち上がった。
その一方で俺はというと、目の前のありえない光景を眺めながら惚けるのみ。
ぴこぴこと動く尻尾を見れば、彼女が人間でないことは明白だ。
まさか本当に、悪魔を呼び出してしまうなんて――

「……ハトが豆鉄砲食らったようなカオしてるね。
 キミも、まさか本当に召喚できるなんて知らないで儀式をやっちゃったクチ?」
「あ、うん……」
得体の知れない少女に対し、俺は素直に頷いていた。
現実感を喪失したような状況に、頭が満足に働かない。
「あたしはインプのミュナ。キミの使い魔になるために呼び出されたんだけど――」
少女――ミュナは、気だるそうに椅子へと腰を下ろしていた。
ちっちゃな体を反り返らせ、偉そうに足を組む。
「――どうするの? 契約を結ぶ? それとも、やめとく?」
「け、契約って……それは……」
――使い魔? 契約?
そんなこと、考えているはずもない。
そもそも、こんな小悪魔が本当に呼び出せるなんて思いもしなかったのだ。
俺は、ひたすらに困惑するのみだった。
「……最近、多いのよね。キミみたいに、半信半疑で召喚しちゃう人が。
 使い魔にするわけでもなく、願いを叶えるわけでもなく……用事ないのなら、帰るけど?」
「あ、いや……」
散々に困惑した果てに、ようやく俺は我に返りつつあった。
外見を見る限り、そんなに怖そうな悪魔でもなさそうだし――
話くらいなら、聞いてみても損はしないだろう。
「ね、願いを叶えるって……どんな願いも叶えてくれるのか?」
「いちおう、あたしに出来るレベルならね。
 永遠の命とか、巨万の富とか……あんまりスケールの大きいのは、あたしみたいな下級悪魔じゃ無理だけど……」
「や、やっぱり……願いを叶える代償に、魂を捧げなきゃいけないのか?」
「魂を代償にするほどスケールの大きな願いなんて、あたしにはムリムリ……」
しょぼしょぼと、頼りなさげな様子を見せるミュナ。
そもそも、あんな適当な手段で呼び出すことの出来た悪魔なのだ。
ちびっこの外見通り、そんなに大それた力はないらしい。

「そ、それなら……明日から始まるテストで、いい成績を収めるってのは……?」
「うん、そのくらいなら簡単だよ。えっと……」
ミュナは腰に下げている可愛らしいポーチから、電卓のような機器を取り出した。
「その場合、正規契約じゃなくて一時契約ってことになるでしょ……
 契約者に知恵を授ける願いだから、Cコースの……見積もりは、えっと……」
何やら熱心に計算をした後、ミュナは電卓のディスプレイに表示された数字を俺に見せた。
「……はい、見積もり終了。その願いなら、100エナジーってとこだね」
「ひゃく……えなじー?」
「人間に分かり易く言うなら、射精一回分」
「しゃ、射精……!?」
可愛い小悪魔の口からポロッと出た言葉に、僕は激しく困惑してしまう。
「うん。悪魔と契約を結ぶための代償として――キミは、あたしに精液を捧げないといけないの。
 テストでいい成績を取る程度なら、射精一回分の精液をね。どう? あたしと契約結ぶ?」
「そ、その程度でいいのなら……」
ミュナに精液をあげるだけで、テストで良い点が取れるのなら――正直、安いものだ。
別に減るものでもないし――いや、減るのか?
ともかく、毎晩一回は処理しているものだから問題などないはず。

「……よし、契約成立だね! じゃあ、御主人サマの精液……契約に従って、頂戴するね♪」
「お、おい……御主人サマって……うわっ!」
ミュナはおもむろに俺の前に立つと、ズボンや下着を下ろしてきた。
たちまち俺は、可愛い小悪魔の前で下半身を露出させてしまう。
「も、もしかして……ミュナが、直接……?」
「そうだけど……イヤなの? 自分で出したい?」
「い、いや……そういうわけじゃ……」
「じゃあ、契約の儀式をしちゃうよ。100エナジーだったら、直接交わったりもしないから。
 お手々でさっさと終わらせちゃうね……♪」
そう言いながら、ミュナは俺の股間へと手を伸ばしてきた。
その小さな掌が、きゅっと肉棒を握る。
「あぁ……」
柔らかな掌の感触と、ぬくぬくの体温――
ミュナの手の中に包まれ、俺のモノはたちまち大きくなってしまった。
「えへ……大きくなっちゃった♪」
それを見て、ミュナは目を細める。
このまま、この小さな手で精液を搾り出されてしまうのだ。
これは代償などではなく、ご褒美じゃないか。
「うりうり〜♪」
ミュナは俺のモノを握ったまま、しこしこと上下に手を動かしてきた。
「あぅぅ……!」
「ほらほら〜♪ さっさと出しちゃえ〜♪」
リズミカルに、しゅっしゅっと上下する小さな掌。
それは絶妙な握力で、俺のペニスを圧迫してくる。
カリの部分を引っ掛け、巧みに扱くように――
その慣れた手さばきの前に、俺は情けなくも身をよじっていた。
「あ、あぅぅぅ……!」
「どう? 自分の手でするよりいいでしょ。御主人サマ、童貞だよね……?」
にこにこと笑いながら、ミュナは手の動きを徐々に早めていった。
的確に男のツボを突いた手コキの前に、俺は体を弛緩させていく。
いつしか壁にもたれ、ミュナの小さな掌のされるがままになっていた。
「あ、先走り……もうちょっとだね♪」
しゅこしゅこしゅこ……と、手の動きがさらに激しくなる。
カリを圧迫しながら、亀頭表面へと巧みに人差し指を這わせ――
先走り液をローションのように使って、撫でるように刺激してきたのだ。
「あうっ……!」
カリの付近をしごく動作と、亀頭を撫でる動作を同時に味わい、俺は背を突っ張らせてしまう。
「じゃあ、ラストスパートいくね……♪」
そして――上下に扱く動きが、どんどん速くなっていった。
人差し指は亀頭を撫で回し、尿道口や裏筋をつついてくる。
「あ、あぁぁぁぁぁぁ……!」
その愛撫がとどめとなって、俺はミュナの掌の中で果てていた。
「あ……! 出た出た……♪」
ミュナは嬉しそうに微笑みながら、ドクドクと精液を迸らせる亀頭部へと左手を被せる。
そのまま、溢れ出す精液を全て左掌で受けてしまったのだ。
亀頭部で柔らかな掌の感触を感じながら、射精する感覚――それは、格別のものだった。

「えへっ……これで儀式はおわり♪」
にんまりと目を細めつつ、俺の股間から両手を離し――
そして、左掌に粘ついた白濁液をペロペロと舐め取るミュナ。
まるで蜂蜜のように舌先で舐め取り、指の隙間にまで舌を這わせ――そして、あらためて微笑んだ。
「毎度あり〜♪ これで、御主人サマの願いは叶えたよ」
「え……もう、叶ったのか……?」
射精の恍惚感から解放され、俺は目をぱちくりさせた。
願いが叶った――そんな実感は、全くない。
「精液と引き替えに、知恵を与えたから……テスト、良い点が取れると思うよ」
ぱたぱたと小振りな羽根をはためかせ、ミュナはふわりとその場に浮揚した。
「じゃあ、またね。今後とも、ごひいきに〜♪」
そのまま光に包まれ、ミュナの姿はぱっと消えてしまう。
彼女が消えた虚空から、ひらひらと一枚の紙切れが舞い落ちた。
「これは……」
その紙切れは、なんと悪魔のクーポン券。
300エナジーの願いを、200エナジーで叶えてくれるとある。
「……夢、じゃないよな」
ミュナの去った後の部屋で、俺はしばらく呆然とした後――
激しい疲労感に負けて、熟睡してしまったのだった。



そして、数日後――

「……本当、だったんだ……」
テストを終えて帰宅し、俺は自室で呟いていた。
全く勉強していなかったにもかかわらず、スラスラと問題が解けてしまった。
結果発表を待たずとも、かなりの点数であることは予想できる。
「……」
俺はポケットの中から例のクーポン券を取り出し、しばらくたたずんでいた。
それは、まさに悪魔の囁き。
気付けば俺は参考書を1ページ破り、血文字で魔法陣を描き、例の呪文を唱えていたのである。

「あ……御主人サマ! 今度はどうしたの?」
再び俺の元へと呼び出されたミュナは、可愛い顔で微笑みながら尋ねてきた。
その様子はなんとも愛らしく、まさに小悪魔のようだ。
「……明日、バイトの面接があるんだ。それに受かりたくて……」
「うんうん、なるほど……職業に関する願いはGコース、しめて見積もりは、っと……」
例の電卓を操作し、そして算出された数字を俺に見せるミュナ。
「その願いなら、300エナジーだね。クーポンがあるから200エナジー。つまり射精二回分だけど……それでOK?」
「あ、うん……」
俺は頷きながら、いそいそとズボンと下着を脱ぎ払った。
そして、恥ずかしげもなく股間部を露出させる。
そこに視線をやり、ミュナはくすりと笑った。
「あ〜! もう、大きくなっちゃってる〜♪」
「……」
俺は頬を染めながらも、後はされるがままだった。
ミュナの小さな掌が、以前と同じく俺の肉棒を握り込む。
そのまま、しこしこと上下に動かされる――
「あ、あぅぅ……」
肉棒から伝わってくる柔らかな快感に、俺は情けない声を漏らすのみ。
その手の動きも、徐々にスピードを増してきた。
「えっへっへ〜♪ ほぉら、早く出しちゃえ♪」
「あ……だめ……! もう……!」
明らかに手慣れたテクニックで肉棒を扱きたてられ、ほとんど経験のない俺はあっという間に屈してしまった。
そのまま、ミュナの小さな掌を白濁で汚してしまったのである。

「はい、1回目……♪」
にぱっと笑って、精液で汚れた掌をペロペロと舐めるミュナ。
俺の漏らした白濁が、可愛い舌に舐め取られていく――俺は、その淫靡な光景に目を奪われていた。
「ん……?」
そしてミュナは、俺の様子に目ざとく気付いたようだ。
「あ……もしかして、精液ペロペロするところ見て興奮しちゃった?
 御主人サマのおちんちんも、ペロペロしてほしいの……?」
「……!」
俺は目を丸くした後、そのまま何度も頷いた。
あの可愛い舌で舐めてくれるなんて――願ってもない言葉だ。
「えへへ……じゃあ、次はお口でイかせてあげる……♪」
ミュナは俺の股間へと顔を寄せ――
亀頭に、れろり……と舌を這わせてきた。
「あうっ……!」
そのヌメった感触とザラザラ感に、俺は思わず身を震わせてしまう。
「えへ、敏感なんだ……れろれろ」
「あ、うぅぅぅぅぅ……」
そのままミュナは、何度も俺のペニスを舐め上げてきた。
亀頭の表面を、れろり、れろり……と。
上から下に、舐め上げるように。
そして裏筋をなぞるように、舌の往復が続く。
経験したことのない感触に、俺は身をよじるしかなかった。
そして、何度も亀頭が舐め回された後――
「あ〜ん……あむっ♪」
ミュナは口を開け、俺のモノをかっぷりと口内に含んできたのだ。
「あ、あぁぁぁぁ……!」
彼女の口の中は温かく、ヌルヌルとぬめっていた。
唇が巧みにカリを捕らえ、きゅっと締め付けてくる。
口内ではぬらりと舌が絡み、亀頭にまとわりついてきた。
その小さな口でむぐむぐと肉棒を咥えながら、ミュナは俺を見上げる。
「えへへ……♪」
そして、勝ち誇ったように笑った後――ちゅうっと吸い付いてきた。
ねろねろと亀頭をアメ玉のように舐め回しながら、ちゅぱちゅぱと吸引してくる。
そのまま顔全体を上下に動かし、ペニス全体を口で扱くような動きをしてきたのだ。
ちょうどカリの部分に唇の輪が擦れ、腰が震えるほどの快感をもたらす――
「あ……き、きもちいい……」
「ほらほらぁ……んぐ、だしちゃえ……」
ミュナが喋るたび、舌がちょうど裏筋の部分にヌラヌラと擦れる。
亀頭をちゅうちゅうと吸いたてられ、カリを唇でギュウギュウされ――
そのまま俺は、快楽の濁流に流されてしまった。
「あ、うぅぅぅ……!」
「ん、んぐ……! んんん……っ!」
ミュナの口の中に、ドクドクと精液が注がれていく。
射精中のペニスを、ミュナはさらに激しく吸いたててきた。
まるで、尿道から直接精液を飲んでいるかのように――
「あ、あぁぁぁぁぁ……」
「ん、こく、こく……こくん……♪」
射精が終わるまでミュナは俺のモノを吸い続け、ようやく放出が途切れた後で口を離す。
可愛らしい唇と、俺のモノの間で汁の糸が引いた。
「はい、これで二回分ね……えへへ」
唇の精液をぬぐいながら、ミュナはにっこりと微笑むのだった。
こうして俺は、またもこの小悪魔と契約を結んでしまったのである。



それから数日後――

「……また、あたしを呼んだの? まあ、いっぱい儲かるからいいんだけどね。で、今日の願いはなぁに?」
「あ、えっと……来週に球技大会があるんだけど、俺のクラスが優勝できないかな、って」
正直、どうでもいい願いだった。
もはや俺は願いなどどうでもよく、この可愛い小悪魔と契約を結ぶこと自体が目的だったのである。
「なんか……だんだん、つまらない願いになっていくね。
 そんなの、悪魔の力を借りてまで本当に勝ちたいの?」
痛いところを突きながらも、ミュナは電卓を取り出す。
「えっと……下らない願いでも、集団に効力を及ぼすものは割高になるんだよね……はい、見積もり」
そしてミュナが突きつけた計算機の画面には、「500」という数字が表示されていた。
「しめて、500エナジーになりま〜す♪ これ、射精五回分ね……♪」
「ご、五回分……」
驚きと期待の入り交じり、俺は唾を飲み込んでしまった。
「五回となると、お手々やお口じゃ面倒かな……? 交わらないといけないかもね」
「ま、交わる……?」
「そ……悪魔との交わり♪ 分かってるよね?」
そのままミュナは、ぐいと俺を押し倒してきた。
交わり――つまり、性交のこと。
今までのように手コキやフェラではなく、セックスで俺の精液を奪っていくということなのだ。
「御主人サマ……童貞でしょ。あたし悪魔だから、そういうの分かるんだもんねー♪」
手慣れた様子で、たちまち俺の衣服を脱がしてしまうミュナ。
子供のように小さな体が、俺の腰の上へとのしかかってくる。
「えへへ……悪魔と交わっちゃうんだよ、御主人サマ。覚悟はいい……?
 ……じゃあ、いただきまーす♪」
そのままミュナは、一気に腰を下ろしてきた。
にゅるり……と、そそり立った肉棒がミュナの小さな肉壺に沈み込む。
「あ、あぁぁぁ……!」
その中は驚くほど狭く、ぎちぎちに俺のモノを締め付けてきた。
それでいながら内部の肉は柔らかく、まるで絡みつくかのように肉棒を包んでくる。
小さな膣口は、外から見ても分かるほどに大きく広がって俺のモノを咥えていた。
体のサイズは、明らかに向こうが小さいので――まるで、幼女に犯されているようなものだ。
「ほらほらほら〜♪ 童貞クン、どれだけ耐えられるかな〜♪」
それでもミュナは余裕の表情を浮かべながら、ゆさゆさと腰を揺すってきた。
にゅちゅにゅちゅと、結合部から淫らな音が響く。
「あ、あぅっ……!」
きつく締められながら、柔肉でねっとりと扱きあげる動作――
その次の瞬間、俺はミュナの中でドクドクと精液を漏らしてしまった。
初めて体験する強烈な快感に、あっけなく射精してしまったのである。
「あ、あぁぁぁぁ……」
「あはは……すぐイっちゃった〜♪ 童貞クン、情けないね……♪」
くすくす笑いながら、ミュナは腰をくねらせてくる。
体のサイズからいって、まるで小さな子が俺の上に乗っかって暴れているかのようだ。
しかしその小さな蜜壺は、俺のモノをじわじわといたぶっているのだ――
「あ、あぅぅ……! あぁぁぁぁ……!」
俺は必死で喘ぎながら、ミュナの細い腰にしがみついていた。
それを見下ろし、可愛らしい小悪魔は勝ち誇った笑みを見せる。
「あはは……気持ちいいでしょ。ガマンできなくなったら、またオモラシしちゃっていいからね……♪」
そのままゆさゆさと腰を揺らし、上下左右に振り乱すミュナ。
彼女の狭い肉穴の中で、俺のペニスは激しく翻弄される。
「えい、えいえーい♪」
「あ、あぁぁ……もう……!」
小さな女の子が、俺の上で腰を振っている――そんなシチュエーションだけでも、もう限界だった。
俺は小悪魔の蜜壺で、二度目の射精に至ってしまったのである。

「えへへ……あっけな〜い♪」
あっさりと二度も屈してしまった俺を見下ろし、ミュナはくすくすと笑った。
「じゃあ、そろそろ終わりにしよっか。本気出して搾ってもいいよね?」
そして、恐ろしいことを告げる小悪魔。
これだけ気持ちいいのに、向こうはまるで本気じゃなかったなんて――
「じゃあ……中、締めちゃうよ♪」
「あ……え? あぁぁぁぁぁぁ……!」
不意に――ミュナの中が、きゅっと締まった。
柔らかい肉がうねうねと蠢きながら、みっちりと密着してくる。
まるで、肉穴そのものが収縮して狭くなっていくかのようだ。
「あひ……あひぃぃ……!」
「あはは……童貞クンには、ちょっと刺激が強すぎたかな?」
けらけらと笑いながらも、ミュナは容赦なく俺のモノを締め付けてきた。
柔らかな肉壁での、握り込むかのような刺激。
あまりの快感に、俺の頭の中は真っ白になってしまい――
「あ、あぁぁぁぁぁ……」
ドクドクと、肉棒からは精液が漏れ出していた。
一方的な快感の前に、射精感を感じるより前に肉体が屈服してしまったのだ。
「はい、三回目ー♪ あと二回ね♪」
無邪気に笑いながら、ミュナはきゅうきゅうと俺のモノを締め付けてくる。
狭い肉穴で、ぎちぎちといたぶるように――
「はい、いくよー♪ ぎゅうぅぅぅぅぅー♪」
「あ、あぁぁぁぁぁぁ……!」
さらにひときわ激しく、みっちりと肉壁が締め付けてきた。
柔らかい肉の壁が、俺のモノに密着。肉穴全体が真空状態になったかのような感覚――
その甘い快感の前に、俺はあっさりと精液をブチ撒けてしまう。
「はい、四回目。あと一回で終わり……♪」
「あ、あぅぅぅ……あぁぁぁぁぁぁぁぁ――!!」
それはまさに、俺をいたぶる小悪魔そのものだった。
四回の射精を強いられたペニスを、その魔性の膣をもってさらに締め付ける。
まるで搾り取るように、強制的に射精を促していく――
「ほらほら……イっちゃえ♪ ぎゅぅぅぅぅー♪」
「あひ……あぁぁぁぁぁ〜〜!!」
みっちりと包み込み、俺のモノを絞っていく肉穴。
まるで断末魔のように、精液がドクドクと溢れ出した。
無理矢理に搾り出された男のエキスは、ミュナの小さな体へと注がれていく。
魂まで吸い尽くされるような放出感に、俺は射精しながら脱力してしまった。

「えへへ……確かに五回分、もらっちゃったよ♪」
にっこりと笑いながら、ようやくミュナは腰を上げる。
ぴょこんと飛び退いて俺から離れ、そして軽くウィンクした。
「まいどありー♪ また願いがあったら、いつでも呼んでねー♪」
満足げな表情で、虚空へと消えていくミュナ。
俺は横たわったまま、それをぼんやりと眺めていた。
「あ、うううう……」
快感の残滓と疲労感で、体が動かない。
これが、小悪魔と交わってしまうという快楽――
こうして俺は、「堕落」という言葉の意味を垣間見たのだった。



それから俺は、何度も何度もミュナを呼び続けた。
どうでもいい、下らない願いを叶えて貰い、そして可愛い小悪魔に精液を吸い取られる。
手で搾り出され、口で吸い出され――そして、直に交わって搾り取ってもらう。
俺はその快感を存分に味わうために、ミュナを呼び出しているのだ。
願いなんてどうでも良く、契約の儀式に溺れてしまうという本末転倒――
それでも俺は、毎日のようにミュナと交わり続けたのである。
そして――その代償を払う日が、とうとうやって来た。

「ミュナ、今日の願いは――」
「えへへっ……♪ 何言ってるのぉ?」
ミュナは召喚されるなり、願いを聞こうともせずに俺を押し倒してきたのだ。
「え……な、何を……!」
「御主人サマ、あたしに精を――力を与えすぎたんだよ。
 格が上がって、もう使い魔なんてしょっぱい仕事しなくてもよくなっちゃった。
 だから、お礼をしてあげるね……」
「え……!? ど、どういう……」
困惑する俺の上にのしかかり、あっという間に俺のモノをその体内に収めてしまうミュナ。
ぬめった感触と、にゅるにゅるした柔肉の蠢きが肉棒を包み込む。
「あ、あぁぁぁぁぁ……! なにを……どうして……」
「だからぁ……御主人サマがいっぱい精を与えてくれたから、悪魔としてランクアップしたの。
 もう使い魔は卒業して、上位の悪魔になっちゃったんだ。
 格の低い召喚者の言うことは聞かなくてもいいくらいの悪魔にね……えへへっ♪」
「そ、そんな……」
つまり俺は、今までミュナに力を与え続けていたと言うことか……?
「だから……あたしが、犯してあげる♪」
ミュナは、小悪魔特有の無邪気で淫らな笑みを見せた。
「分かってたんだよ……御主人サマ、あたしに精液吸い取られたかったんでしょ?
 大した望みなんてないのに、何度もあたしを呼び出したんだもんね……」
「あ、あぁぁぁぁ……」
お見通しだった――俺はミュナの小さな体の下で、ぶるぶると身を震わせた。
小悪魔の蜜壺はきゅんきゅんと僕のモノを締め付け、容赦なくいたぶっているのだ。
「だから、こういうことになって嬉しいでしょ?
 思う存分に犯してあげるね……『元』御主人サマ♪」
「あぅぅぅぅ……」
ミュナは深く腰を落とした後、にっこりと笑った。
「ほぉら……イっちゃえ♪」
「あぅぅぅぅぅぅ……!!」
ぎゅっと締まり、俺のモノを揉みしだいてくるミュナの蜜壺。
その刺激に耐えられず、俺はあっさりと果てていた。
その小さな膣内に、ドクドクと精液を迸らせて――

「ほら、ほら……もっと吸っちゃうよ♪」
さらにミュナは腰を振り乱しつつ、軽く指を鳴らした。
たちまち周囲の光景が闇に包まれ、一変してしまう。
そこは、俺のアパートではなく――闇で覆われた、奇妙な異空間だった。
「御主人サマの部屋だと邪魔が入りそうだから、『こっちの世界』で遊んであげる。
 死ぬまで犯してあげるからね……悪魔と交わっている限り、なかなか死ねないだろうけど。
 だいたい百年――人間の寿命分くらい、楽しめるよ……くすっ」
「そ、そんな……!」
あと百年――死ぬまで、このままここで犯され続ける……?
抗議しようとした俺を、甘い快感が強制的にねじ伏せた。
「あ……! あぅぅ……!」
「ほらほらぁ……気持ちいいでしょ? あたしの中で漏らしちゃえ……♪」
「あぁぁぁぁぁぁぁ……!」
ミュナの小さな体の中に、ドクドクと精液を注ぎ込む――
この小悪魔に支配され、延々と犯され続けるという運命。
俺は快感に抗うことも出来ず、ひたすらミュナと交わり――そして、精液を吸われ続けるのだった。
永遠に、永遠に――



      *      *      *



これが、インプに力を与え続けた者の末路。
知識のある魔術師ならば、使い魔を行使する上で知っておくべき常識である。
しかし現代に生きる普通の高校生にとっては、インプの扱い方など知るよしもなかった。
彼はその命が尽き果てるまで、ミュナに犯され続けることになるのである。


END

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