オートマトン
・ゴーレム属 ・魔法生物型
○生息地…古代遺跡
○気性……献身的、感情表現に乏しい
○食糧……人間の男性の精
○精密な絡繰と極めて高度な魔術により動く「ゴーレム」の一種。
未知の素材で作られており、動力部に残る残留魔力もまた、彼女達を作り出したのが人間と魔物のどちらでも無い事を示している。
現在の技術で彼女達を作る事は極めて難しく、現存する個体は古代の遺跡より発掘され魔物の魔力によって動かされているものである。
無表情で感情表現に乏しいが、人間と魔物のどちらであれ危機に瀕した者を率先して助け、子供や小動物といった弱い対象を慈しむ様子すら見せる。
体内には治療装置や武器が搭載されているが、魔物の魔力により変質する以前より、相手を無力化するだけの非殺傷のものとして作られている様である。
他者に仕える事を存在意義とし、必要な情報を自ら学習する事で主人の身の回りの世話や警護は勿論、命じられたあらゆる指令を忠実かつ的確に遂行する。
気に入った人間の男性を見つけると、従僕として傍に仕える許可を求め、許可が下りた場合には「認証登録」と呼ばれる行動を行う。
それには男性の身体の一部が必要であり、主な方法として口内に備え付けられた舌の様な機構により、男性の指から皮膚組織と汗を舐めとって採取するほか、より詳細な情報を得るために男性の口内に舌を這わせて唾液を摂取する事もある。
それにより所有者となる男性の情報を読み取り、彼女達の根幹となる中枢回路へと刻み、自身の全ての機構に主人の存在を認識させる。
基本的に、彼女達からそれ以上を行う事は無いが、この交わりの前戯ともとれる艶めかしく卑猥な認証登録だけでも、彼女達の奉仕がいかに素晴らしいかを主人に知らしめるのに十分なものであり、主人の方からそれ以上を求める事も少なくは無い。
彼女達の下腹部には魔物となる事で作られた搾精機構が備え付けられ、外装である腰を揺らす動きのみならず、内部の吸精機構は腰とは独立した別の動きで男性器に快楽を与え、主人を愉しませる。
自身の全てが主人に尽くすために存在するという認識を持つ彼女達は、主人から淫らな行為を求められれば、何時いかなる時も喜んでその身を捧げる事だろう。
衝撃や高温、低温にも強い耐性を持つが、電気には弱く、身体に流されると主動力が漏電し、停止してしまう。
自動的に予備動力に切り替わるため活動自体が止まるわけではないが、主動力を動かすために使っていた魔物の魔力を全身へと巡らせ、直接各部の機構を稼働させる方法へと変わるため、その間は普段の様子とは異なり、極めて魔物らしい行動をとる様になる。
普段は感情を見せない表情に、主人に仕えていられる事への恍惚を浮かべ、艶を帯びた視線には主人へと向ける奉仕の欲求が露わとなる。
抑揚の少ない声は、愛おしさを隠そうとすらしない甘い声色となって繰り返し主人の名前を呟き、中枢回路より全身へと伝達される指令のままに主人の下腹部へと手を伸ばす。
主動力の復旧には中枢回路に刻まれた主人の魔力、即ち精が必要となるため、一度この状態になれば、内部を大量の精で満たすまで彼女達が奉仕の手を緩める事はない。
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