ブラックハーピー

・ハーピー属 ・鳥人型

○生息地…草原、山岳地帯
○気性……凶暴
○食糧……雑食、木の実や野生動物など

○艶やかな漆黒の翼を持つハーピーの一種。
 ハーピーの中でも取り分けて知能が高く賢い種族である一方、攻撃性が強く凶暴で、人間を襲って食料や彼女達が好む貴金属や宝石などを奪う事もあるという。
 ハーピーとは異なり、発情期以外でも積極的に人間の男性を巣へと連れ去って犯してしまう。
 彼女達の狩りは発情期の衝動に任せたものではなく、狡猾かつ周到に行われ、時には群れをなして男性の集団を襲う事もあるという。

 彼女達が番いへと向ける執着と性欲は極めて強く、巣に男性を連れ帰った後は常に寄り添い身体を重ねて過ごし、積極的に交わりを愉しむという。
 彼女達との交わりはその気の強さと攻撃性から彼女達主導の激しいものとなる事が多いが、一方で発情期になると、ハーピーとは逆に凶暴性を失い、普段の強気な様子が鳴りを潜めていく。
 発情期が訪れれば、孕もうとオスを求める子宮の欲求が彼女達の心身を支配し、飛躍的に高まる交わりに伴う快楽と充足によって彼女達の姿に平常時の様に交わりを愉しむ余裕はなくなり、メスの悦びを求めてオスに媚び、交わりを懇願する様になるのだ。

 ブラックハーピーは仲間意識が強く、その一方で仲間以外に対する警戒心は強い。
 住処へと近づく者に対しては威圧的な様子で威嚇を行い、仲間の誰かに危害が加えられれば、ブラックハーピーの群れが一斉に外敵へと襲い掛かる。
 彼女達の番いや子供は特に大切に扱われ、もし彼女達の大切な家族に危害を加える様な事があれば、その瞬間にすべてのブラックハーピーを敵に回す事となる。
 鋭く光る無数の瞳から射殺すかの様な視線が注がれ、苛烈なまでの凶暴な黒い群れが敵を覆う事だろう。
 一方で家族に対してはひたすら甘く愛しみに満ちた笑みを向け、柔らかな黒い羽根の翼で優しく包み込む事で愛情表現を行う。



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