フロウケルプ

・マンドラゴラ属 ・植物型

○生息地…海
○気性……穏やか、陰気
○食糧……日光による光合成、人間の男性の精

○全身に海藻の様な葉を生やした植物型の魔物。
 じめっとした暗い雰囲気を感じさせる外見通りの物静かな気性を持つ。
 普段は身体の海藻を揺らしながら海底でじっとしており、時おり海流に乗って流される様にして移動を行い、海中を漂う。
 しばしば、波に流されて浜辺に打ち上げられたり、漁師の網に引っ掛かり地上へと揚げられる姿が見られている。
 
 普段はあまり動かないため、大人しい魔物だと思われがちな彼女達だが、人間の男性が近づくと突然動き出し、覆いかぶさる様にして襲い掛かり、身体中の海藻で男性の身体へと絡みつく。
 彼女達の海藻は独特の粘りを持ち、絡みつけば容易に解く事はできず、互いの身体を密着させるねっとりとした性交を行う。
 また、口内や膣内から分泌される体液にも同様の粘性を持つ。
 ひとたび咥え込めば男性器を離すまいと絡みつき、彼女達が腰を動かす度に、ぬちゃぬちゃと鈍い音と共に執拗なまでの快楽がもたらされ、放たれた精を余す事無く、自身の奥へと絡め取るのである。
 彼女達はそうして得た夫に対し、心身共に強い依存を示す。
 日常生活においても、常に海藻を夫の身体に絡ませ、なるべく互いの身体を密着させようとするだろう。
 中には常に夫の腕に抱かれていたり、夫の背におぶさる様にくっついていたりと、まるで根を張るかの様に互いの身体を密着させたまま過ごす夫婦も多い。
 あまり主張をしない彼女達だが、極度の甘えたがりでもあり、夫へと向けられる暗い瞳は常に夫への欲情に濡れている。
 構わないでいると、頻りに密着させた身体をにちゃにちゃと夫の身体に擦り付け、交わりをねだってくる事だろう。 

 彼女達は水分を吸うと身体が膨張する性質を持つ。
海藻だけではなく、胸部や臀部なども膨んで、より豊満な身体へと変化する。
 また、分泌される体液の量が増えるため、夫への接吻などで積極的に排出を行おうとする他、女性器は常に交わりを求めて体液を滴らせる様になる。
 体液の粘度も高まるため、この状態の彼女達の抱擁から逃れる事は極めて難しく、もし海の中で絡みつかれてしまえば、交わりを避ける術は無い。
一方で乾燥し、水分を失うと海藻だけではなく身体も縮んで幼い少女の様な姿となる。
 その状態では水分を求めて、夫に対して頻りに接吻を行って唾液を啜り、積極的に男性器を咥え込み、精で身体を潤そうとする。
 身体と共に小さく縮んだ膣は普段以上に男性器を締め付け、あっという間に精を搾り出してしまう事だろう。

 なお、彼女達の海藻からは、香り高く上品な味の出汁がとれる事で知られている。
 名立たる美食家達の舌をも魅了する彼女達の「味」には、当然ながら彼女達の夫も魅了され、彼女達の身体中を夢中になって舐め回し、海藻を直接、口でしゃぶって味わう者も多い。



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