ゴーレム

・ゴーレム属 ・魔法物質型

○生息地…不明
○気性……献身的
○食糧……人間の男性の精

○魔術により命を吹き込まれた石や泥で出来た人形。
 ゴーレムは目的によって様々な能力を持つが、このサキュバスの魔力を用いて動く魔物であるゴーレムは、男性と交わり精を搾る事に特化された肉体と思考回路を持ち、人間の男性を襲って交わり、精を動力源とし、その一部を溜め込んで何者かの元へ持ち帰る事を目的としている。

 生息地は定まっておらず、人の居る場所に赴いては男性に襲い掛かり、性交を行う。
 彼女達の思考回路には生まれつき、男性に快楽を与え精を搾る淫らな技術が刻み込まれており、その身体はサキュバスの魔力によって石と泥の身体は柔らかく、熱を持ったもの変質している。
 怪力で有無を言わさず男性を抑え込み、どこをとっても搾精のために設計されているその肉体で男性を咥え込めば、淫魔の技の数々を持つ淫らな頭脳が、男性により気持ち良く射精させるための最適な方法を導き出し、自らの中に大量の精液を注がせるのである。
 彼女達は体内に精を蓄える機構を持っており、それが満タンになると、男性を解放し、一度制作者の元へと帰還するという。
 しかし、襲われた時にあまり抵抗しないでいると、ゴーレムの思考回路に「容易に精液を収集出来る対象」として認識され、逆に抵抗した場合でも、搾りとるのに苦労した分、思考回路がその男性の精の味や情報をしっかりと覚え込んでしまう事があり、多くの場合、精を制作者の元へ届けた後はすぐに男性の元へと戻り、再び交わろうとする事だろう。

 ゴーレムに襲われた時は、腕のパーツに刻まれた魔法文字を何かで削って消してしまうといい。
 この魔法文字には所有者情報と命令の内容が記されており、それを消せば同時に命令も削除されゴーレムは活動を停止するのである。
 更に、魔法文字についての知識があるならば、所有者情報を自分の名前に書きかえてしまう事で、ゴーレムを意のままに操れるようになる。
 その他、性格設定などの情報も記載されているため、書き換える事で自由に性格や気性を変更する事も可能である。

 だが、それが通用するのは産まれて間もないゴーレムのみである。
 旧魔王時代のゴーレムは基本的に感情を持たなかったが、現在のサキュバスの魔力で動くゴーレムは、愛と情欲にまみれたサキュバスの影響からか、人間の男性と長い間交わり続けるうちに感情が生まれる事がある。
 男性を愛してしまったゴーレムは、自分の手で魔法文字を削り、新たに愛した男性の名前に自ら書き換えるのだ。
 この感情は魔法文字からくる命令とは異なるものであり、例え命令を消したとしても彼女達は自らの意志によって動き続け、もし別の男が彼女達が愛した男性の名前を消して自らの名前に書き換え、その男性に害を与える命令を書き込んだとしても、彼女達は魔法文字ではなく、自らの心の命令に従い、すぐに書き換えられた魔法文字を元のものへと戻し、彼女達が心から愛し、仕える夫の敵を排除しようとする事だろう。



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