カマイタチ
・イタチ属 ・獣人型
○生息地…ジパング(山岳地帯)
○気性……三匹でそれぞれ異なる
○食糧……肉食、野生動物など。
○目にも止まらぬ早さで移動し、つむじ風と共に現れるという、ジパングに生息する獣人の一種。
腕を覆う体毛の一部が硬質化した鎌を振るう事で、風を巻き起こす力を持つ。
必ず三匹で行動する事が最大の特徴で、人間の男性を狙う際にも三位一体となって襲い掛かる。
三匹はそれぞれ違った特性を持つ。
男性を見つけると、まずは最も力に優れた一匹が男性へと飛びかかって押し倒し、身動きを封じてしまう。
重く鈍い鎌から巻き起こされる風は、相手に衝撃を与え、吹き飛ばす重い風である。
その風の前には屈強な大男であろうとも地に倒れ伏し、彼女に馬乗りになられ、抑え込まれてしまう事となるだろう。
次に、最も鋭い鎌を持つ一匹が男性の邪魔な衣服と身体を風によって切り刻む。
鎌の鋭さと同様に、巻き起こす風も三匹の中で最も鋭く、例え男が甲冑を着こんでいようともずたずたに引き裂き、男の身体に無数の裂傷を刻む。
この傷に痛みは無く、血が出る事もないが、切られた部分が熱を帯び、疼きはじめる。
すると今度は、最も手先の器用な一匹が、男性の裂傷に優しい手つきで薬を塗り込んでいく。
小さく鋭さも無い鎌から巻き起こる優しい風は、男性の素肌を優しく撫でる事で、男性の感じる恐怖や緊張を和らげ、安心感を与える。
男性はこの風により、拘束された身体のみならず、心からも抵抗する気を失い、彼女達が身体へと塗り込む薬をただ受け入れてしまう事となる。
この薬は、カマイタチ達に伝わる秘伝の薬であり、彼女達三匹の魔力を煮詰めて作られたそれを、鋭い風で作られた裂傷を通して男性の血肉に直接塗り込む事により、男性の身体をカマイタチのオスとして適したものへと変えてしまう。
即ち、男性はカマイタチを最も魅力を感じるメスとして認識する様になり、彼女達に対して生物的に抗う事のできない生殖の欲求を催す事に加え、カマイタチは三位一体が基本であるため、ひとたび彼女達に抱いた性の衝動と射精の欲求は三匹のカマイタチ全ての子宮に精を放つまで収まる事はない。
そうして最後には三匹で一斉に男性へと襲い掛かって交わり、思い思いに男性の身体を味わいしゃぶっては、かわるがわるに男性に跨るのである。
常に三匹で行動する彼女達は、いかなる時でも三位一体の完全に息のあった姿を見せ、本能的に最適な役割分担を行う事ができる。
外敵との戦いや、男性を襲う際は勿論の事、交わりにおいて夫を悦ばせる際にも三匹分の愛と快楽が捧げられる事だろう。
また、ただ三匹が夫に群がるだけではなく、彼女達と交わっている内に食事や風呂の準備が済んでいるといった、ジパングの魔物らしい姿も見られる。
なお、彼女達三匹は同時に一匹ずつ子を孕んだり、また三匹全てが三つ子を産んだりと、どうあっても必ず三位一体になるのだという。
不思議な事に、親の違う三匹が出会い同じ男性を気に入る事もあり、その繁殖に関しては謎の多い魔物である。
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