レッドキャップ

・ゴブリン属 ・鬼亜人型

○生息地…墓地、廃墟
○気性……凶暴(穏やか)
○食糧……雑食、肉を好む。

○その名の通り、血に染まった様に赤い帽子が特徴の子供の様な姿の小鬼の一種。
 彼女達は際限なく湧き上がり続ける苛烈なまでの性欲を溜め続けており、常に男性を犯してしまいたいという衝動に駆られている。
 人間の男性へと向ける眼つきは常にぎらつき、欲望と衝動を剥き出しにした笑みを浮かべて人間を襲う、極めて凶暴な魔物である。
 廃墟などに潜み、獲物となる人間の男性を執拗につけ回したり、待ち伏せをする等して標的が一人かつ無防備になる瞬間を狙って襲い掛かる。

 子供の様な姿とは裏腹に、男性を襲う際には恐るべき攻撃性を見せ、手にした武器で容赦なく斬り掛かる。
 魔界の金属で作られた彼女達の武器は、相手の肉体ではなく魔力に傷を負わせ、傷口は痛みの代わりに熱をもって疼き、肉体への外傷や命を奪う事は無いが、深手を負えば、しばらくの間は身体が動かなくなってしまう事となる。
 彼女達は男性を斬り付け、身体の自由を奪った上で一方的に犯す事を好む。
 その交わりは小柄な体躯に似合わず、男性に馬乗りに跨り男性器を咥え込むと、ぶつけるかの様に何度も腰を落とし、男性に暴力的なまでの快楽をもたらす。
 男性の口から漏れる喘ぎや呻きは彼女達の衝動を大いに満たすと共に、より強く昂らせ、男性が精を放とうとも衝動は治まらず、射精の途中にも関わらず、腰の動きをより強めて、ひたすら男性を責め続け、快楽と精を貪り続ける事だろう。
 彼女達の手にかかった男性は、そうして無惨にも精を搾り尽くされ、気を失うまで交わる事となってしまうのだ。

 彼女達の魔力は彼女達が持つ欲望と衝動に比例して、どろりと赤く濁る性質を持ち、液状化した魔力が武器にも滴っている。
 実は、彼女達の帽子は元々は純白の帽子であり、この魔力が染み込む事で赤く染まったものである。
 つまり、男性と交わる事ができずに、欲望と衝動を発散できず溜め込んでいる程、帽子の赤が深く濃い色となり、それに比例して凶暴性が高まって行く。
 それ故に獲物となる男性の前に現れるのは、特定の夫を持たないため、帽子が赤く染まった個体ばかりなのである。
 一方、夫を得る事で幾度も交わり精を注がれ続けた個体は欲望と衝動が満たされ、赤く染まっていた帽子は元の白さを取り戻していく。
 帽子が白い状態の彼女達は、精を注がれた事による余韻でとろんとした様子で、幸せそうに惚けている事が多く、赤い状態の時の様な凶暴性や攻撃性は見られない。
 夫へと向ける眼つきも愛慕に満ちた柔らかなものとなり、例え夫が隣に居ようとも、見た目相応の少女の様な笑みを浮かべて夫に寄り添うのみで、犯す様な事はない。
 だが、その欲望と衝動は特定の伴侶を得た事でより強く大きく、我慢の効かないものとなっており、絶え間なく精を注がれる事で、常に夫との行為の余韻と恍惚に浸っていなければ、すぐに衝動が湧きあがり、それに支配されてしまう。
 彼女達から襲ってこないからと、少しでも交わりを欠かせば、たちまち帽子が赤く染まり、夫は出会った時と同じ様に彼女達に犯し尽くされる事となるだろう。



図鑑TOPへ

この文章の許可の無い転載、再発行を禁止します。
No reproduction or republication without written permission.