ホワイトホーン

・ケンタウロス属 ・獣人型

○生息地…雪原地帯・雪山
○気性……穏やか、情熱的
○食糧……雑食、主に野草や野菜など

○寒冷地に生息するケンタウロスの一種で、先端が雪の様に白く染まった大きな角が特徴である。
他のケンタウロス属の魔物と比べて体毛の量が多く、半人半馬の大きな身体を持ちながらも雪上を歩く事に長けている。
 寒さから身を守るため、身体を火照らせる事で体温を高める。
 そのため、彼女達の身体や表情は常にうっすらと火照り、微熱を帯びた色香を漂わせている。
 気性は大人しく、魔物の中では比較的理性的であるためか、常に身体を火照らせながらも、それは彼女達にとっては平常の状態であり、それだけで人間の男性を襲う様な事は無い。
 人間に対しては友好的かつ親切で、雪道や雪山を通ろうとしている人間を見かけると、危ないからと自らの背に乗せて運んでくれるという。
 人間と魔物の関係が進む親魔物国家では、危険が予想される場所に彼女達の詰め所が配備されている事もあり、安全に雪道を運んでくれる事だろう。

 気温の低さに反して露出度の高い格好をしている種族も多い雪国の魔物達だが、彼女達は珍しく厚手の防寒着を身に纏っている事が多い。
 実際には半裸に近い状態でも平気であるそうだが、その身体は寒さに応じて自然と火照りが強まるため、厚着は男性を襲ってしまわない様にと火照りを抑える彼女達の配慮なのである。
 それでも、急な猛吹雪に見舞われた場合等は、自分だけでは無く自らの背に乗る者の生命を守るために、普段以上の発熱を行う必要があるため、身体を火照らせるあまり発情するに至る事がある。
 また、彼女達の背に乗る際は、寒さから身を守るため、彼女達の身体になるべく密着する事を推奨されるが、それを彼女達が熱のこもった吐息と共に男性に伝える事で、勘違いした男性が必要以上に彼女達の身体を弄り、揉みしだき、寒さなど関係なく身体を火照らせ発情させてしまうといった事もあるという。
 そうして、発情してしまった彼女達であっても、雪道の途中で男性を襲う様な事は無いが、雪道を抜けた途端、宿にもなっている彼女達の詰め所へと連れ込まれ、彼女達の火照った身体を受け止める事となってしまうだろう。

 身体、吐息や視線、男性へ投げかける言葉に至るまで、発情した彼女達はすべてが熱を帯びており、熱に浮かされる彼女達は非常に情熱的である。
 彼女達との交わりは、雪道で凍えた身体がそれだけで癒やされるかの様な優しくも熱い抱擁と、お互いの唇が溶けてしまいそうな程に深い口付けから始まり、口内に入り込み絡みつく熱い舌と唾液に、男性は内側から身体が暖まる感覚を覚える事だろう。
 彼女達の女性器の熱さは口内の比ではなく、熱と快楽により、挿れたものがとけてしまいそうな感覚を覚えながらも、交わり、肉がぶつかりあう事で発生する快楽以上に、彼女達の中に包まれ、暖められているという事自体に快楽と恍惚を感じるのだ。
 こうして寒さを忘れるかの様な、熱くとろける夜を過ごした男性の多くは、その夜の事が忘れられなくなり、そのまま彼女達の夫となって共に暮らす事を選ぶのだという。



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