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ドローム  ・精霊属 ・エレメント型
 
 生息地  洞窟、湿地帯
 気性  好色、おっとり、単純
 食糧  人間の男性の精

 土の元素が集まって生まれる「土の精霊」は「魔物の魔力」と結びつく事で「ノーム」という魔物となるが、強すぎる魔力が土の元素を溶かしてしまった事でノームになりそこない、精霊よりも魔物寄りの性質となった存在が、この「ドローム」である。
 魔力によって溶かされた土の身体は、だらしなく緩んだ泥の肉体となっており、好色に蕩けたその心も魔物の欲望と快楽に忠実で、人間の男性を見つけると蕩ける笑顔を浮かべながら、交わろうと襲いかかる事だろう。



 知能はあまり高くは無く、動きも鈍いため、彼女達の存在に気付いていれば逃げ切る事は難しくはない。
 だが、土の元素により作られた彼女達は、土と一体化して地面の下を自由に移動する事ができ、男性の足元に突然現れ、男性を泥の身体で包み込み、一瞬の内にして捕らえてしまう。
 積極的に人間を襲う一方、その気性は極めて穏やかで、男性への拘束は抱擁の様に優しく、彼女達の暖かく柔らかな泥の中は、そのまま身を任せて浸っているだけでも、男性を心地よい快楽で包み込む事だろう。
 その交わりもあまり激しくは無く、抱きすくめる様に男性の身体に自らの緩んだ肉体で覆い被さると、穏やかに腰を揺らして男性に蕩ける様な快楽を与える。
 魔物がこの様に男性と交わり、精をすする瞬間に表情を蕩けさせているのは当然であるが、彼女達は男性を自らの泥の中へと取り込み、包み込んでいるだけでも心地良く幸せな気分になれるらしく、夫を手に入れた彼女達は、ただ自らの泥の腕の中に夫を抱いているだけであっても、まるで交わりの最中の様に蕩け切った恍惚の笑みを浮かべているという。



 土そのものである彼女達は、もし身体が崩れたり、潰れたりしようとも、地面から自身の新たな身体を作り出すだけであるため、物理的な攻撃はあまり効果がない。
 また、周囲の泥、および土を取り込んで自らの身体の一部にして自由に操る事ができ、土から複数の「自分の肉体」を作り出す事もできる。
 彼女達は一匹だけしか居ないにも関わらず、いつのまにか彼女達に囲まれてしまうという事もあるのだ。
 どの程度の量を取り込む事ができるかは、その個体が持つ魔力の大きさによって異なり、通常は数体程度が限度ではあるが、時として見える地面の全てや、洞窟の床、壁、天井の至る所がドロームの一部となる程に肥大化している事もあるという。
 そんな彼女達の中に、男性がうっかり足を踏み入れてしまえば、周囲に突然現れる無数の泥の女体に覆い尽くされてしまう事だろう。

 
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ドローム被害報告-投稿小説


 


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